
震災の時は、一つでも多くの命を救うため官民が一体になっていたように思います。「倒壊家屋の中を捜査していたら、猫が出て来たんです」と電話をくれた警察官は「混乱している保健所に送るより、できれば…」と、職務より人として猫の行く末を案じてくれました。
若くはない、去勢もしてある、穏やかなロシアンブルーの雄でした。苦にならず、人なつこい、とても可愛い子でしたが、寒くなってきたら、突然張り子の虎のように首を振る神経症状が出てきました。
CT検査を受けるための麻酔で、一時呼吸が止まったために検査は中止。病名もわからないまま、次は肝臓病が悪化して、黄疸を起こして皮膚も目も黄色くなりました。家で点滴しながら、2012年1月27日に私の腕の中で亡くなりました。