「家族みんなで、孫みたいに・・・」

 

 ペロにはよく似たお兄ちゃんがいます。4匹兄弟で捨てられて、体の小さい順に2匹亡くなり、 病気がなかなか治らず苦しんだ弟のペロにいつもより添っていた「さぁふ」。小さな時から「自分が長男なんだから、 しっかりしなくちゃ!」といった感じの、頼れるアニキでした。本当は、佐藤さんがペロと一緒に飼うつもりだったのですが 、佐藤さんと親しい庄子さんがお兄ちゃん猫を見て、これまた一目惚れしてしまって、 「波風(さぁふ)」というカッコイイ名前までつけちゃったので、佐藤さんもあきらめました。

 そして、「さぁふ」もまたおじいちゃん子。「さぁふ」を「ザブ」と呼ぶ88歳のおじいちゃんが子守り役です。 それでも、お母さんが帰ってくると、車の音でわかって玄関まで駆けてきます。だから、「さぁふのいない我が家は考えられない」そうです。

 外には出さないようにしているのですが、スキを見て出てしまうことも・・・。ちょっとでもいなくなると“さぁふ捜し”ですが、 「たまには外の景色も見たいのかなー」と思うことも・・・。

 「さぁふをもらってから、外で見かける野良猫がかわいそうになりました」とお母さん。 我が子の幸せを、幸薄き子にもおすそ分けする気持ちが、アニマルクラブの活動を広めていってくれます。