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生活保護を受けている一人暮らしのおばあさんが17匹もの猫を抱えて「保健所には渡さない」と頑張るので、 福祉事務所の職員が困ってアニマルクラブに相談をよこしました。 「おばあさんと猫たちが何とか暮らしていけるように、お互いに協力しましょう」と言ったのですが、
「職務ではないから」と断られました。
全員にワクチンと不任手術、耳ダニの治療をして、8匹に里親を見つけ、残った9匹の環境改善のために、 大型ゲージとパネルヒーターも購入しました。 総額30万円に及ぶ大きな支出でした。猫だけは絶対に守ろうとしている人だと思ったから応援したのですが、 他の子猫を家の前に捨てられた時、おばあさんは迷うことなく遠くの畑へその子を捨ててきたのです。 しかし、賢い子猫は翌日またそこへ戻ってきました。運良くそこに、アニマルクラブのメンバーが、 おばあさん宅への差し入れを持って訪ねてきたのです。
その子が「ココ」。今では安住家のアイドルです。「ひとつひとつのしぐさがたまらなく可愛くて、 ココのいない生活はもう考えられない。意思表示をはっきりする強気なところもまた可愛い」と奥さんはベタ惚れ。 ココはかごや箱の中にペロンと入るのがくせ。なかでも電気釜がお気に入りのスペースです。そうやって自分の身を一生懸命守ってきたココ。
後になって猫のおばあさんは「あんたたちが連れてってくれっと思ってたんだ」といいました。利用される側面と、 それで助かる命・・・より多くの協力がなければこの活動は続けていけません。