不要犬猫レポート



そこはまるでオートメーションの
工場(こうじょう)。ボタンひとつでオリが
(うご)き、犬たちは
(お)
(こ)まれていく。その先で口を
(あ)けて待っているのは、
ガス室(しつ)
動転(どうてん)
絶望(ぜつぼう)
(の)
(こ)んでふたは
(し)められ、
操作室(そうさしつ)のモニターには、もだえ
(くる)しむ
(いぬ)たちが
(うつ)し出される。

そして10分後、
(ほ)えも
(うご)きもしなくなった毛の固まりは、ドサドサと
(お)とされて、
焼却炉(しょうきゃくろ)
(はこ)ばれる。

猫は
親子(おやこ)で、
兄弟(きょうだい)
(はこ)
(つ)
(こ)まれて、ガス室へ。
(くる)しまぎれにオシッコをたくさん
(なが)して
(し)んでいったよ。

そんな猫たちを
(と)
(だ)す人は、だれのためにしなくてはならないのだろう。