Ⅱ
そこはまるでオートメーションの
工場。ボタンひとつでオリが
動き、犬たちは
追い
込まれていく。その先で口を
開けて待っているのは、
ガス室。
動転も
絶望も
飲み
込んでふたは
閉められ、
操作室のモニターには、もだえ
苦しむ
犬たちが
写し出される。
そして10分後、
吠えも
動きもしなくなった毛の固まりは、ドサドサと
落とされて、
焼却へ
運ばれる。
猫は
親子で、
兄弟で
箱に
詰め
込まれて、ガス室へ。
苦しまぎれにオシッコをたくさん
流して
死んでいったよ。
そんな猫たちを
取り
出す人は、だれのためにしなくてはならないのだろう。