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郊外のラブホテルに捨て猫が住みつき、リネン室で子猫を4匹生んでしまった、とパートのオバサンから相談がきました。 支配人は捨ててくると言うし、オバサンたちは誰も預かれないと言い張り、親子は結局メンバー宅へ。 キジトラの母さん猫「すず」ちゃんは、とても子供想いで、1日中しっかり抱いてなめまわし、なかなか触らせてはくれません。
世の中には要らない犬や猫は好きな人に押し付ければいい、と考える身勝手な人も大勢います。すず親子がきて1ヶ月後、 そのメンバー宅の門前に4匹の子猫が捨てられました。体調が悪く、すぐに2匹が死んでしまい、その後で、 別の部屋にいたすずの子猫まで一晩で死んでしまうという、悪夢のような惨事が起きました。
獣医さんの診断は「猫パルボ」。すずと子猫3匹もすぐに入院しましたが、子猫1匹がまた亡くなり、 すずと白いオスとメスの子だけが生き残りました。そんなすず親子を3匹揃って迎えてくれたのが、井上家。 これまで育ててきた猫はいずれも20歳以上の長寿を全うさせている、最高の里親さんです。 猫専用の部屋に猫用こたつ、玩具もフードも各種取り揃えて迎えられたすずは、まるでシンデレラ。 この機会に名前もおしとやかな「鈴音(すずね)」に、シロオとシロコも、 聖書から「エパフロデト」と「エステル」という立派な名前をいただきました。
3匹のにぎやかライフは、井上家のお父さんが写真やビデオでまめに伝えてくださいます。 今年さらに白黒ブチの捨て猫兄弟「ナルシス」と「ノアール」も加わり、井上家は猫の大国となっていることでしょう。