ちゃんこ

チャンコ

震災直後牧山トンネルの不動町側の入り口の高台に《災害対策本部》が設けられました。
ピンク色の胴輪を引きずった犬がトンネルから出て来て、本部前に繋がれていました。
 お腹が地面につきそうに太った、赤い首輪のメスのコーギーでしたが飼い主は現れず、アニマルクラブのまゆみさんのお宅に預かってもらいました。名前は、お相撲さんの《ちゃんこ鍋》から付けました。
「よくくしゃみして青っぱな飛ばしていました。すぐに覚えて家の人には吠えませんでした。車の乗り降りはすごく嫌がりましたが、散歩の時は家の婆ちゃん犬のペースに合わせて歩いてくれる優しい子でした。暑い夏は、氷をガリガリ食べていました。なぜか写真を撮るのにカメラを向けると吠えていました」と思い出を語られるちゃんこは、25年1月20日に突然亡くなりました。