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シロは老夫婦に飼われていた犬でした。おじいさんが亡くなり、 体調の悪いおばあさんは「保健所にやるしかない」とこぼしていたそうです。 そしておばあさんも入院してしまうと、隣のおばさんがエサを与えてくれたのですが、 おばさんは足が悪いので散歩はさせてやれませんでした。 「夜吠えてうるさい」と近所から苦情が出ました。誰かが放してしまったのか、ある朝シロはいなくなっていたのです。
シロは町内の小学校に逃げてきました。教室に入り込んで追い出され、学校前で車にはねられて、校庭の隅にうずくまっていました。 「すぐに保健所に渡した方がいい」という先生もいましたが、一部の先生が使っていない鳥小屋へかくまってくれました。 それなのに、鳥小屋の金網を破ってウサギ小屋へ侵入してしまったシロ・・・。
でも、優しいシロはウサギにほっぺをなめられていたそうです。その後、シロはメンバー宅で預かり、 骨折の治療を受け、そして渥美家へ迎えられました。室内犬にしてもらったら、ムダ吠えひとつしません。 渥美家の小学生の娘、花香ちゃんにおんぶしたり、プロレスごっこしたり・・・幸せいっぱいのシロの写真を見た、 昔の家の隣のおばさんは、嬉し涙を流していました。天国に逝ったおじいさん、おばあさんもきっと安心したことでしょう。